ネタバレ感想「ユー・キャン・ゴー」(9:34)それまで感じていた違和感が1シーンで腑に落ちる

表現が難しい

心に闇を抱えた高校生のビリーは学校の事務スタッフのブライアントに相談に来る。うつ病を告白すると、なんとブライアントも同じ問題を抱えていた。少しずつ心を開いていくビリーだったが、彼はこの後まさかの行動に出る。

9分34秒/監督:Christine Turner

SAMANSA

うつ病の学生ビリーと学校事務員ブライアントの会話。
ずっと妙にピリピリしているのが気になっていたけれど、話の途中で驚きの展開が…

最初はカウンセリングかな?と思っていたけど、お互い知り合いではない様子。
妙にブライアントから緊張感を感じ、不思議に思いつつも会話は続く。引き出しを開けようとした時のビリーの過剰な反応も、うつ病の影響で神経質になっているのかなと思っていました。

ブライアントもうつ病だったことが判明し、きっかけは夫が出ていったことだと言う。ネームプレートには「Mrs.」ってあるから離婚はしていないのかな。

うつ病について「ビリーほどひどくはない」と言っていて、生徒にそんな事いうか?アメリカンジョークはこんな感じなのか?と感じたり、途中で挟まれる誰もいない学校風景に、休日にわざわざきているのか?と思ってた。

突然、ビリーが銃を見せるまでは…

そりゃピリピリした空気になるわ!
引き出し開ける行動にも過剰反応するわ!
など、一気に謎が解ける瞬間でした。

ロッカーから飛び出したままの荷物、椅子にかけっぱなしのカバン…静かすぎる学校風景もさっきとは違って見えます。身を潜めて震えながら、ふたりの会話を聞いている女性もいた…学校の壁も割れてなかったし、血が流れている様子も映っていなかったから、乱射後ではなかったと願います。

ビリーは「誰にも愛されていない」と訴えます。
「愛してるわ」とこたえるブライアント。

さっきまで認識しあっていなかった仲のふたり。
突然そう言われても、信じられないビリー。

「あなたが愛を必要としてるから」わたしはあなたを愛する。
ブライアントの心からの言葉。

ビリー、嬉しかっただろうな…

そう言わなければ殺されるからとか、上辺だけの言葉だったらそこで逆上されていたかもしれない。
でも、ブライアントの姿勢や言葉から本当に愛情を感じました。これを「慈しみ」というのかな。

学校なのに、教師ではなく事務員との対話というのがおもしろい。
肩書ではなく、同じうつ病という症状を共有し、前に進み始めているブライアントの言葉だったから届いたような気がする。

「ユーキャンゴー」(あなたは出ていって良い)

タイトルの言葉、ここで使われるのかー!!
これって、銃を持ったビリーの「あなたの未来は奪わない」っていう意味もあるのかな…?

奥に隠れてる女性に気づいていて、彼女のことは逃さないとかそんな怖いことあったりする…?
ブライアントの会話から、全て踏みとどまれているといいな…

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